2017/04/19.Wed

ここではないどこか



学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』 読了。
鉄血のオルフェンズを初めとした脚本家、岡田麿里氏の自伝です。

5年半に及ぶ、ひきこもりの頃の回想がメインとなっていますが、
いじめが原因ではなく、自分に嘘を付くことに疲れた果てのソレというのが根が深いです。

鉄血を彩る、ヤクザ世界や性的なネタも、この頃の読書体験が根っこになってるそうな。
そして、そこいらの性的ワードに引っかかる我々は、やはりチョロイのでありましょう。

読んでる間に、『三日月』と『クーデリア』と『アトラ』は、三位一体というか
一人の人格が分かれたキャラとなんだなぁ、というのが見えて来ます。

二期の、三日月が弟子のハュシュ・ミディに抱えられている様は、
実は弟子に書かせてますよと云った、自虐を込めた記号なのやもしれません。

また、『とらドラ!』の大河と竜児のコンビからは、
三日月とオルガのルーツが見えて来ますね。

創作と云うものは、他の参考となる作品を下敷きしただけでは、何故か嘘っぽいものとなります。

観客の側が持つ、『人間が、生き残らんが為に会得した、嘘を見抜くセンス』に対抗するには、
出来れば掘り起こしたくも無い、人生の真実とも云える恥の部分を出すのがベターなのでしょう。

本には、ひきこった状況下での、家族や周囲とのコミュニケーションの劣化が記されています。
気を使い、使われの複雑な状況では、言葉は内に押し込められ、やがて気を病むのでしょう。

悪劣な状況下で、言いたい事を言えるようになるまでのまでが、
岡田麿里作品のフラグだと思われますが、
三日月が言った「ここではないどこか」も恐らく同義なのでしょうね。
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2017/03/18.Sat

アンリマユの願い



黙々をFGOをやっているのですよ。

”切り裂きジャック”目当てに、数万をガチャにつぎ込んだのですが、
出て来たキャラは、看護婦さん(ナイチンゲール)でしたよ。

皮肉めいたガチャと思いましたが、
それはともかく、Fateの世界観を覗いてみましょう。

まず、Fateの世界は、サーヴァントにとって
繰り返す夢想の世界である事は明白です。

また話の根幹を成す”聖杯”ですが、見た目通りの、
願う側の器を試すという、皮肉めいたソレが黙示されています。

犬神と同じく、アイテムそのものでは無く
人々の認識自体が本質と云うのが肝でしょうか。

Dr.ロマンの「お金があれば何でも出来ると言ってるのと同じ事」
と云う台詞は、Fateの世界観を一言で示していますね。

「悪魔よ、出でよ」と仮に願った処で、
皆がそう思う様になっただけというオチが待っている気がします。

また作中のサーヴァントも、概念の存在で有る事に相違はありません。

聖杯戦争とは、ゆるキャラグランプリと同義とは言いませんが、
彼らを製造した魔術師(作家)らが、サーヴァント(キャラ)を使い
「名を売りたい」と云うのが、純粋なる本質なのでしょう。

エロを売る者、非エロを売る者、善意ある者、悪意ある者。

同人界隈そのものの風刺が、Fateの世界の下敷きだと思われますが、
相反するモノがせめぎ合いにより、世界が前に進む事の理解がテーゼですね。
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2017/02/18.Sat

スリーピングシープ



話題の”けものフレンズ”です。

ディストピアSF、もしくは創世記的な解釈がなされておりますが、
そこいらだけでは無いようですので、少し掘り下げてみましょう。

恐らくは、ジャパリパーク自体が、かばんちゃんの夢想の世界、
利発だが気弱そうな外見から、ガリ勉の環境から逃げ出した先だと思われます。

曖昧な目的のまま、知識を詰め込むのはストレスだと思われますが、
実際に知識を使う場に遭遇する事で、学びの本来の意味を知る話だと思われます。

現時点での、旅の目的地が図書館と云うのも分かりますね。
神話的な世界観で教訓を得ると云った、理想的な物語であると云えます。

その手助けするフレンズ達も”ただの擬女化されたソレ”と判断するのは早計です。
動物を飼った事がある人はわかると思いますが、感情的には人間と差異はありません。

隠しカメラで撮影された、室内犬の仕草は、
人間の前で見せる犬らしさとは違い、やたらと人間臭い行動をするそうです。

生き物の本質自体に差異はそれ程無いと云う事、
また、人類の特性である知性自体が、それ程絶対では無いと知るまでがフラグでしょうか。

そして、同時に我々も何者かに飼われている生き物にしか過ぎないという事を、
あの世界観は暗に示しているのやも知れません。
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2017/02/08.Wed

エンジェルズ戦記



幼女戦記です。

表向き幼女を置いて、
その実、周囲のおっさんを描くことを目的とした文字通り策士な作品ですね。

市井の人間に神の言葉を語らせてソレを表現する
演出が狂気を醸し出しています。

何故に組織に幼女がいるのかは、能力があっても何故か
幼女並みに舐められてしまう中間管理職のメタファーでしょうか。

存在エックスへの復讐の為に戦う彼女ですが、
世界の流れという、ソレにも等しいモノに切り込んでゆく最中
覚悟の大きさに比例して、あの表情になるのでしょうね。

流れとしては、そこいらの覚悟が薄いまま貴族化した
組織の人間とも対決する事になるのでしょう。

我々も、なんでもなく出世した場合には、
鬼の形相をした天使に、行き成り誅殺される場合があるので注意ですね。
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2017/01/03.Tue

セパレーションズ



明けましておめでとうございます。

日本人が、何故に新年を祝うかのとか、人生で一度は考えた事があるやもしれませんが
まあ問うモノにはそれなりに答えが用意されているのが世の中ですよ。

年末の有明は寒い待機列を避けて、三日間ともホテルの朝食バイキングで
だらだらと食べていたら体重が大幅に増えてぎゃふんでしたよ。

というわけで年末に観た作品の感想などを。


・ガーディアン(ハンニバル戦記)
ドリフターズがてら観てみました。北アフリカのカルタゴからジブラルタル海峡を渡り
ローマ相手に連戦連勝し、最後にはスピキオに敗北する辺りまで描かれています。

というかカルタゴ側の嫉妬で、ハンニバルの軍が崩れて行く様は否めないですね。
事を成そうとすれば、内と外の二つを相手にしなければいけないといった
真田丸にも通じるモノがありますね。


・ステラのまほう
1980年代を訪仏させるぬるい部活モノです。

その中でも歴然とした実力差に悩む場面があります。
つまりは『悩み事とは、やり方が分からない事』と認識するまでの話だったと思われます。


・響け!ユーフォニアム2
世にある儀式や行事等、だらけた人生を送る我々からすれば無意味に見えるやもしれませんが、
共同体維持の為の、時間と空間を改めて認識する手段であるのが、流石に分かってきますね。

実力自体はあっても、なにかが分からないままくすぶってる部員らが、
そこいらの意味を顧問の先生が、ひとつひとつの場数を
踏ませて行く事によって教えていくと云った感じの作品だったと思われます。


ていうかもう週末には戎祭りだと思うと早いですね。
青春モノが伝えたい極意は、『時間の流れは早いよ』って云うのには相違ないでしょうが。。
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